CSカナリヤ闘病記-回復をめざして

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zoom RSS 診断がおりるまで

<<   作成日時 : 2009/03/02 08:28   >>

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 このブログを書く目的のひとつは闘病の記録を残したいということだった。
「化学物質過敏症(chemical sensitivity、略してCS)」(※参照)とわかるまで、またその後の長い経過を書く自信はまだない。発病まもない頃のことは記憶が抜け落ちていて、時系列できちんと頭の中で整理できてもいない。メモなど残す余裕もなかった。そういった限界はあるのだが、それでも少しずつ今の段階で書けるところを時折このブログに書いてみようと思う。今回はCSとはわからず、途方にくれていた当時のことをまとめてみた。

 平成18年12月にK研究所病院でCSと確定診断されるまでのほぼ2年は寝たり起きたりという状態だった。当然のことながら毎日様々な症状に悩まされていた。普通の言葉で説明できる身体症状だけではない。悪化するにつれて、異常なことが起こった。家庭用の塩素系漂白剤、樟脳、アロマセラピーのエッセンシャルオイルなどを使うと、急激に血圧が低下したりした。あちこち具合が悪いので、いろいろと病院に行くのだが処方された薬を飲むとますます具合が悪くなる。漢方ならばよいのではと思い、漢方専門医にかかるのだが漢方薬でも気持ちが悪くなり、これも飲むことができなかった。

 この頃は自分の身に何が起こっているのか理由がわからず、大小問わず様々な病院の診察券が増えるばかりだった。病院に行くたびに診断名が変わった。貧血で入院もしたが、貧血が改善しても症状はさほど変わらなかった。 電車に乗れば、気分が悪くなり、めまいがしたり、息苦しくなったり、動悸がする。電車移動ができなくなった。毎日頭痛が続き、平衡感覚はおかしくなり、まっすぐ歩くことができない。それで近所もほとんど外出しなくなった。座っていると後ろに倒れそうになるので、テーブルにつかまりながら食事をしていた。何度か書いてきたが、文字の読み書きも困難になった。日常生活そのものに不自由する状態だった。

 当初この状態がCSでは?と、私自身が疑うのにも時間がかかった。そもそも「化学物質過敏症」という病気すら知らなかった。ある日高校時代の同級生から電話をもらい、彼女の「(あなたの)職場の工事が始まったときから、具合が悪いって言い出した」という一言で、勤務先の大規模修繕工事とこの具合の悪さとがつながってきた。親しい同僚数人に聞くと「自分でもそういっていた」と、異口同音に言われた。私はこの工事が始まってから、周りの人にかなり体調不良をこぼしていたらしい。

 勤務先の大規模修繕工事が始まったのは平成16年7月初め。私の体調が悪くなり始めたのは7月末くらいだっただろうか。長引く風邪のような症状(咳き、発熱、声枯れ)、下痢、ひどい倦怠感も続いた。それが最初の症状だったと思う。風邪が治ったかと思った頃、次の症状が出現した。突然ひどい眠気に襲われたり、めまい、頭痛が続くようになった。それでも勤務は続けていた。

 しかし、その年の10月半ば、朝の通勤電車の中で、めまいと吐き気がひどくなり途中下車した。しばらく駅のホームで座り込んだ。駅員さんに助けてもらおうとしたが、朝の混雑時で身動きもとれなかった。しばらくして、自力でUターンして自宅近くの病院に行った。医師からは少し休養したほうがよいだろうと言われた。「休養と加療が必要」という診断書をもらった。毎日点滴に通い、2週間後勤務に戻った。半日ずつの勤務や変則勤務にしてもらったが、結局症状はあまり改善しなかった。むしろ職場に行くと具合が悪くなるようだった。
 11月半ばに、上司から長期休暇をとるように言い渡された。集中力はなくなり、まともな仕事はできなくなっていた。

 知人の言葉や経過を考えると、自分でも工事が原因ではないかと強く疑うようになった。しかし、果たして工事だけで、こんな状態になるのだろうか。どこの誰に相談したらよいのかもわからなかった。東京都の医療検索サービスのような機関を確か電話帳で見つけたのだと思う。そこに電話をした。そして化学物質過敏症支援センター(略してCS支援センター)の存在を知った。

 CS支援センターの電話相談では「状況証拠からは100パーセント、CS。すぐにK研究所病院を予約するように」と助言された。K研究所病院にかかるためには紹介状が必要だったが、いつも倒れるたびにお世話になっていた近所の開業の医師にお願いした。「(CSについて)論文は読んだことがあるが医学的にまだ疾患として認知はされていないのではないか」とその医師には言われた。ただ運がよかったのが、この医師がK大学で化学物質過敏症の研究をしている教授と面識があったことだ。紹介状は快く書いてくださった。

こうしてK研究所病院の専門外来を受診することになるのだが、最初の診察では確実な診断がでなかった。これについては、また後日改めて書くこととしたい。


※「化学物質過敏症」とは「何かの化学物質に大量に曝露されたり、または、微量だけれども繰り返し曝露されたあとに、発症するとされている」(NPO法人化学物質過敏症支援センター発行パンフレットより)


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