よい1日

昨日は誕生日だった。いくつになったかというと、匿名の闘病記なので、やっぱり年齢不詳にしておくことにする(へんな理屈)。

病気をしてから、誕生日は祝ったことがない。去年の誕生日にI先生がアメリカ滞在中にもかかわらず、メールでカードを下さったのには、それはそれは感激した。

今年は歯科医院の定期健診もあり、別に誕生日という心境でもなく、「普通の日」のつもりだった。

昼食の支度をしていたら、母親が新宿の某有名フルーツパーラーTのマンゴーショートケーキとKのちらし寿司を「お誕生日だから」と買ってきた。ちらし寿司は表示を見ると、保存料や着色料がやたら入っているので食べずにおく。ショートケーキは栄養士先生の顔が浮かんだが、「ハレの日」だから食べることにした(勝手なものだ。ショートケーキだって表示がないだけで、相当防腐剤は入っているだろうに)。マンゴーは半分残したが、ケーキは美味しかった。幸せだなぁと思った。甘いものって、幸せな気分にさせる麻薬みたいなのが入っているはずだ。

昼食後、いつもの通り30分くらい昼寝。その後出かける支度をする。時間に余裕があったのでメールを開いてみたら、I先生からのメール。私の誕生日を覚えていてくださったのだ。I先生に感謝。去年も今年も覚えていてくださって、ただただ感激。

PCを閉じたら、すぐに電話が鳴る。古い友人がやはり誕生日を覚えていてくれた。2人の子どもの子育て真っ最中なのに。嬉し涙が出そうになる。

電話を切って、歯科医院に出発。画期的だったのは、私1人で徒歩とJRで行ったこと。単独行動は去年から練習はしていた。今年はK研究所病院も初めてJRとタクシーで1人で行った。しかし、歯科医院は治療に体力がいる。なかなか挑戦できずにいた。

昨日は行けそうな気がしていた。大成功だった。歯科医のH先生も「ずいぶんよくなっていますよー、本人信じてないだろうけど」と、私の性格を見抜いた発言。「初めて来たときと比べものにならないですよ」とも言われる。「それはそうなんです。今日私杖ついてだけど、1人で電車に乗って来たんですよ」と言うと、「でしょう。でも、まだまだだと思っているんでしょ?」と切り返される。「この病気になる前は、この辺は走ってたんですから」と私も返す。「欲を出すと、だめですよ。2年前とは明らかに違うのだから、初めてきたときのこと、考えてください」と言われる。それは、そうなのだ。あの頃、1人で来るなんて、想像できなかったから。

良くなっている証拠に、マウスピースが合わなくなっていた。体が元の状態に戻り始めたからだそうだ。私は心の中で「やったね!」と思い、ニンマリしてしまった。

さすがにH先生も名医だ。今朝首の痛いのが取れた。ここのところ毎朝あった首の痛さは、マウスピースが合わなくなっていたからだった。調整をしてもらったら、全然違う。

N医師はH先生のことを「あんたを診るっていうんだから、大した医者だ」と言う。私は歯科医院数件から断られている。理由はCS。何かあったら責任が取れないと言われた。長年通っていた歯科医院でも、そう言われた。それなりにショックだった。でも、今となってみると、CSを知らない歯科医に診てもらわないで、本当に良かった。

H先生のことをN医師が信頼する大きな理由がある。Oリングだ。H先生はOリングで診察をする。かみ合わせも薬の飲み合わせもOリングで診断する。私がどれほど重症のCSであるかも、Oリングで示してくれた。

2年前、N医師が成分や量を私の体に合うようにと調合したビタミン剤をOリングでH先生が見てくれた。その処方は◎だった。そのことを報告したとき、N医師はとてもとても喜ばれた。

H先生から「体力もついてきて、解毒も進んでいるんですね」と言われたことを報告したら、きっとN医師もニンマリするに違いないと思うのだ。