ドラマ「dele」の魅力。

「dele」に

ついてはちょっと前にも書いた。ギャラクシー賞を受賞したそうでこの年末に一挙再放送をした。それでもう一度録画してみなおした。

どうやら評判のいいドラマを年末年始に一挙再放送するというのが最近のやり方らしく、「おっさんずラブ」、「dele」をテレ朝が、TBSは「陸王」「アンナチュラル」「義母と娘のブルース」をそれぞれ再放送していた。フジは「HERO」を放送したようだけど、これは映画の宣伝を兼ねてらしい。

こうして一挙再放送という形でみてみると何回見ても面白いなあと思うものと、最初見た時ほど面白くないなあと思うのもあり、印象がまた変わるのである。

たとえば「陸王」なんかは放送から1年たっての再放送だからこっちの心持も若干変わっていて印象が変わった。再放送するのを視聴するというのはこっちの構えで感想もかわる。読書もそうだけど。

さて、「dele」はリアタイ視聴から3か月くらいしか経っていない。あらためて一挙にみてみて、これは珠玉の作品だなあと感じる。

デジタル遺品処理という現代的な仕事をしているんだけれども、その仕事を請け負う二人(山田孝之&菅田将暉」がやけに世話好きな「うざい」おせっかいお兄さんたち。高校生の自殺にあってはいじめ解決にも頼まれていないのに乗り出す。それはひとえに「ユータロー」くんのリード。

元来お人好しで困っている人を助けずにはいられない性分なのは菅田将暉演じるユータロー君だ。そういう人間がうざくて好きではないだから一人で仕事をしていた「ケイ」(山田孝之)が弁護士の姉(麻生久美子)になかば強引に「ユータロー」くんを雇わされたことから話は始まる。

「ケイ」は天才的なハッカーのようなスキルをもつ人間でそれを善行に使っている。つまり亡くなった人のデジタル遺品処理である。

最初はただ契約した人が亡くなったらそのデータを処理するだけだった。しかしその死亡確認をとる仕事を「ユータロー」にさせるようになってから、亡くなった人の周囲の人の困りごとに首をつっこむようになる。

人間臭いおせっかいと人間と一線画すデジタル処理というコントラスト。デジタル遺品に秘められたエモーショナルな人間模様、人間の物語。お人好しが人を拒否していた人間を巻き込んでしまう関係性の面白さ。

弁護士の姉がいう「どうしてユータロー君を雇ったか」。「少しだけ人を優しくさせる人だから」。そういうことだから、みているこちらもサスペンスをみたんだけど、見た後に少しだけ温かさも残る。

そういうことって日常生活にもほんとうにたまにだけどあるんじゃないかな。

そして音楽がまたいい。すごくモダンなジャズをスイングさせていたかと思うと、ある回ではひたすら低くマーラーの交響曲5番のあの有名な楽章を流す。あれは悲しい「神回」だった。


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