千住明さんの「夜のプレイリスト」~A Song for You(訂正あり)

カーペンターズが1972年に発表したアルバム『ア・ソング・フォー・ユー』が夕べ『夜のプレイリスト』(NHKFM)で全曲流れた。この番組は著名人がそれぞれの人生のベストアルバムを5日間にわたり1日1枚紹介する番組。だからアルバム全曲がかかる。ただし曲が多いアルバムは一部省略されたりはある。

紹介したのは作曲家の千住明さん。わたしは何十年ぶりかで全曲を聴いた。小学生から中学生のころ(たぶんカーペンターズの全盛期)に、まだ交流があった叔母の家に行くと、いとこたちがいつも聴いていたのだ。

ア・ソング・フォー・ユー - カーペンターズ, カーペンターズ
ア・ソング・フォー・ユー - カーペンターズ, カーペンターズ

48年も前のアルバムがまだ市場で売っているのがすごい。

小学生だったけど、このアルバムはジャケットも音楽もとても記憶に残っている。わたしはその後ある専門学校での授業で、摂食障害の話をするのにカレン・カーペンターを取り上げた。彼女はそれが原因で32歳で亡くなった。そのときカーペンターズのことを調べ評伝はいくつか読んだ。当時すでにカレンは亡くなっていたし、カーペンターズは活動を終えていた。

学生たちはこのグループをリアルタイムでは知らなかったけれど、ドラマのテーマソングかなにかでカーペンターズの『青春の影』『青春の輝き』が流れたそうで、彼彼女たちのほとんどが二人を知っていた。

カーペンターズは全世界で商業的に成功するのに比例してこころとからだを病んでいく。その様子を評伝などで読むと、ほんとうに痛ましいものがある。いまこのアルバムを改めて聴くと、カレンだけにしか出せないであろう美しい声と、リチャードのすばらしいアレンジメントの才能に感嘆するとともに(これについては千住明さんは絶賛していた)心も痛む。

リチャード・カーペンター自身がフリーで、youtubeにこのアルバムを全曲聴けるようにpostしてくれている。
https://www.youtube.com/watch?v=IzdVwL-d6S0&list=PLaQSg1uUWGXsKfEl5CUbvII6tPPaYeo4f

のちのち評価が最も高くなったアルバムで、名曲ぞろいだが、なかでもわたしが一番好きで、その後のカレンの人生を思うと胸しめつけられるのが、Road Odeという曲。邦題は『明日への旅路』。曲全体としては、ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの名コンビが作った I Won't Last A Day Without You、レオン・ラッセルのA song for youがいい。けれど、このRoad Odeはふたりのたどった人生を知ると、パーソナルな曲として心に残る。



Road Ode by DAN WOODHAMS, GARY SIMS

I've been on this lonely road so long
Does anybody know where it goes?
I remember the last time the signs pointed home
A month ago

Rented cars and empty motel rooms
Lead you everywhere but home
Crowds of people shouting how they love the show
They don't know

The endless crowds of faces
Just keep on wearing a smile
The countless times and places
Lead me back, please take me back home

I wonder if these feelings ever change
How many times I'll lift this load
Come tomorrow I'll be gone again
Roads of sorrows coming to an end for me

The endless crowds of faces
Just keep on wearing a smile
The countless times and places
Lead me back, please take me back home

I wonder if these feelings ever change
How many times I'll lift this load
Come tomorrow I'll be gone again
Roads of sorrows coming to an end for me



兄だからこそ妹の音楽の才を全面的に引き出せたのだろうと、千住明さんは妹の真理子さんとの体験をもとに語っていた。

<訂正>
カーペンターズの曲は『青春の影』ではなく『青春の輝き』(原題 I Need to Be in Love)でした。