ホテル・オークラの思い出。

Go To~で高級ホテルも利用できるとかなんとかいう話を連日報道でみていたせいか、あ~ホテルでゆっくりお茶したいなあという気持ちになる。

はじめてカフェ・オレを飲んだ時の感激を忘れられない。それはもう40年以上前のことだ。高校の2年間を担任してくれた先生が突然亡くなって、私たちクラスメートは虎ノ門のとある寺院での葬儀、お通夜に参列した。ご葬儀のあと、せっかく集まったからお茶飲もうという話になり、お寺近くのホテル・オークラの喫茶室に10人くらいで入った。ぜんいんとうぜんのことながら喪服。

予約なしでもちゃんと席を用意してくれたことを思い返すと、さすが超一流ホテルだ。そのときに私は好物のベイクド・チーズ・ケーキと、生まれてはじめてカフェオレを頼んだのだ。

もともと我が家は当時はコーヒーを飲む習慣がなくて、なぜか私は飲んだこともないカフェオレを頼んだ。

まず驚いたのはカップに、ミルクとコーヒーを高い位置から注ぐことだったけど、飲んでみて思った。「世の中にこんなにおいしいものがあったんだあ」。きっと先生の思い出話を語り合ったに違いないのだが、それについては申し訳ないほどに何も覚えていない。

ただただカフェオレというものが「とてもとてもおいしいものだ」という記憶だけが残った。それからカフェに入るたびにカフェオレを飲んでいたけど、しばらくしたら私はブラックコーヒーのおいしさに目覚めてしまい、病気をするまではひたすらブラックコーヒーを飲んでいた。

オークラには母の知人の競走馬がG1を買ったときのパーティで行ったきりだけど(そのときに武豊騎手と撮った写真を母は大事にしていた)、もう一度ひとりでのんびりティールームに座ってみたい。いつか。